微生物資源分野

研究内容
病原真菌に関する分子基盤研究に取り組み、感染免疫応答の解明、薬剤耐性獲得メカニズムの解析、そしてゲノム情報に基づく革新的治療戦略の開発を目指しています。
近年、免疫不全患者の増加に伴い、病原性真菌による感染症が重大な公衆衛生問題となりつつあります。私たちは、真菌が宿主免疫系とどのように相互作用し、それを回避するのかといった感染免疫の分子機構を解明するとともに、臨床現場で深刻化する抗真菌薬に対する耐性機構にも注目しています。
さらに、次世代シーケンシング技術を用いたゲノミクス解析により、病原真菌の遺伝的多様性や進化的適応、薬剤耐性に関与する遺伝子ネットワークの同定を進めています。これらの研究は、診断精度の向上や個別化医療の実現に寄与するだけでなく、新たな治療標的の発見にもつながります。 分子レベルでの理解に基づいた真菌感染症対策の革新を目指し、基礎研究から臨床応用への橋渡しを進めています。
最新情報&更新情報
2025.6.10 柴田特任助教の論文がMedical Mycology に公表されました。
2025.4.1 髙橋准教授が千葉大学理学部兼務になりました。
2025.3.3 髙橋准教授 17th European Conference on Fungal Geneticsにて発表。
2025.4.1 髙橋准教授が千葉大学理学部兼務になりました。
2025.3.3 髙橋准教授 17th European Conference on Fungal Geneticsにて発表。